講演回数800回以上。ひきこもり、リストカット、摂食障害、発達障害、不登校、認知症、家族支援の専門家

リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

【不登校している子どもの兄弟関係について】

アバター
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター

ご相談内容

イライラしていて、弟に暴言を浴びせたり、時にはたたいたり、蹴ったりもある。
弟が可哀想になって、兄にそうしないでと頼むと、怒り出し、「弟ばかり可愛がる」と抗議して来て、どうしたらいいか、困ってしまう。

【個別化を意識する】

不登校している子も、学校行っている子も親にとっては、どちらもかわいい我が子だと思います。

どちらも同じ様に接してあげたい。

ここで親御さんに意識してもらいたいのは、親にとっては同じ子どもであっても、本人達にとっては「個別の存在」です。

ひとり、ひとり、その子に合わせての関わり方が大切だと思います。

お兄ちゃんに対しては、「お母さんは暴力は嫌いだ」と伝えていきましょう。

ここで注意する点は、「暴力はダメ」ではなく「お母さんは暴力は嫌いだ」と伝えることです。

伝えた後に、しっかりお兄ちゃんの「言い分」を聴いていきましょう。

お兄ちゃんにはお兄ちゃんの思いがあると思います。

弟さんは、お兄ちゃんとの関わり方に、弟さんなりの不満があると思います。

言葉に出せる環境を作ってください。

弟さんとちょっと散歩に行って、その時に弟さんの思いを聴くのもいいですね。

お兄ちゃん、弟さん、それぞれの思いを聴いたからといって、それをお母さんが調整する必要はありません。

それぞれの思いを聴く中で、お兄ちゃんの思いを弟さんへ、弟さんの思いをお兄ちゃんへ伝えたくなりますね。

ここはちょっと我慢です。

ひとりひとりの思いを聴くだけでOKです。

うなずきと「そうなのね」の言葉だけでお願いしますね。

アドバイスは、基本必要ありませんが、もしアドバイスした方がいいと思った時は、3つ以上のアドバイスをしてください。

 

【兄弟仲良しは理想】

親ならば、兄弟仲良くしてほしいって思いますね。

私もそうでした。

サザエさん一家のような大家族が仲良く暮らせるのは理想です。

でも、現実ではなかなか難しいですね。

それと同じ様に兄弟だからといって仲がいいとは限りません。

我が家も10代から20代後半まで、仲良しとは言えない娘達でした。

そこに息子まで絡んでくるので、ぐっちゃぐっちゃの状態でした。

 

今は娘ふたりはそれぞれ家庭を持ち、息子も社会人になったので、お互いが

適度な距離感を持って関わっています。

兄弟だから「仲良くして当たり前」の親の思いを手離して、ひとりひとりの思いに

丁寧に接していくことが大切だと思います。

 

子ども達も成長していきます。

親の愛情を奪い合う時期なんだなぁ~って思って、ひとりひとりとたくさん会話してみてください。

この記事を書いている人 - WRITER -
アバター

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 土佐みやえ公式ホームページ , 2020 All Rights Reserved.