【不登校している子どもの兄弟関係について】
ご相談内容
イライラしていて、弟に暴言を浴びせたり、時にはたたいたり、蹴ったりもある。
弟が可哀想になって、兄にそうしないでと頼むと、怒り出し、「弟ばかり可愛がる」と抗議して来て、どうしたらいいか、困ってしまう。
【個別化を意識する】
不登校している子も、学校行っている子も親にとっては、どちらもかわいい我が子だと思います。
どちらも同じ様に接してあげたい。
ここで親御さんに意識してもらいたいのは、親にとっては同じ子どもであっても、本人達にとっては「個別の存在」です。
ひとり、ひとり、その子に合わせての関わり方が大切だと思います。
お兄ちゃんに対しては、「お母さんは暴力は嫌いだ」と伝えていきましょう。
ここで注意する点は、「暴力はダメ」ではなく「お母さんは暴力は嫌いだ」と伝えることです。
伝えた後に、しっかりお兄ちゃんの「言い分」を聴いていきましょう。
お兄ちゃんにはお兄ちゃんの思いがあると思います。
弟さんは、お兄ちゃんとの関わり方に、弟さんなりの不満があると思います。
言葉に出せる環境を作ってください。
弟さんとちょっと散歩に行って、その時に弟さんの思いを聴くのもいいですね。
お兄ちゃん、弟さん、それぞれの思いを聴いたからといって、それをお母さんが調整する必要はありません。
それぞれの思いを聴く中で、お兄ちゃんの思いを弟さんへ、弟さんの思いをお兄ちゃんへ伝えたくなりますね。
ここはちょっと我慢です。
ひとりひとりの思いを聴くだけでOKです。
うなずきと「そうなのね」の言葉だけでお願いしますね。
アドバイスは、基本必要ありませんが、もしアドバイスした方がいいと思った時は、3つ以上のアドバイスをしてください。
【兄弟仲良しは理想】
親ならば、兄弟仲良くしてほしいって思いますね。
私もそうでした。
サザエさん一家のような大家族が仲良く暮らせるのは理想です。
でも、現実ではなかなか難しいですね。
それと同じ様に兄弟だからといって仲がいいとは限りません。
我が家も10代から20代後半まで、仲良しとは言えない娘達でした。
そこに息子まで絡んでくるので、ぐっちゃぐっちゃの状態でした。
今は娘ふたりはそれぞれ家庭を持ち、息子も社会人になったので、お互いが
適度な距離感を持って関わっています。
兄弟だから「仲良くして当たり前」の親の思いを手離して、ひとりひとりの思いに
丁寧に接していくことが大切だと思います。
子ども達も成長していきます。
親の愛情を奪い合う時期なんだなぁ~って思って、ひとりひとりとたくさん会話してみてください。