講演回数800回以上。ひきこもり、リストカット、摂食障害、発達障害、不登校、認知症、家族支援の専門家

リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

父親(夫)との関係について

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父親(夫)は帰宅すると子どもに「行ったかどうか」確認するので、子どもは部屋に逃げて出て来ない。

子どもがゲームばかりしているので、父親(夫)が怒ってゲーム機を取り上げてしまった。

子どもは怒って私に「返してくれ」と言い続けている。

私が「子どもの気持ちを理解して欲しい」と話すと、「お前は甘い」「世の中を教えなくてどうする」など私が非難されてしまい、話し合いにならない。

父親(夫)とどう穏やかに話し合える関係がつくれるのだろうか。

 

【お父さんのタイプ別操縦法 ? 】

操縦法って、ちょっと過激な言葉ですね。関わり方の方がいいかなぁ~。

相談される方のお父さん(夫)は、いくつかのタイプに分かれるなぁ~と感じています。

 

≪タイプ1≫ 理論派で権威が好きなお父さん

このタイプの方は、有名な方の言葉には聴く耳を持ちます。

なので、有名な方の講演会の参加を誘ったり、本を読んでもらったりが効果的かなと思います。

 

≪タイプ2≫ 混乱中でも弱音を言えないお父さん

我が家はこのタイプでした。

混乱している事にさえ気がついていなくて、子どもを理解しようとするより自分の価値観で全て判断して、子どもに自分の価値観を押しつける。

それが子どもの幸せだと大きな勘違いをする。

私が子どものモチベーションを上げて、上げて、上げて、頑張って上げても、夫の一言で子どもはまた落ちて行く。この繰り返し。

そんな毎日に我慢できなくなって、「私に2年ください。2年間で子ども達を回復させます。私に2年という時間をください。その間、黙って私がやることを見ていてください。」とお願いしました。

正直に言えば、一緒に子どもの回復に関わって欲しかったのですが、それは諦めました。

せっかく私が頑張っても、元の木阿弥状態になるのなら、夫に関わってもらわなくていい、元気に働いてくれたらいいと、考えを変えました。

私は子ども達の事、夫は経済的な事、夫婦分業性にしました。

「私が一切の責任を取る」と宣言したからなのか、それからの夫は気が楽になったようでした。

「父親なんだから」なんて期待が大きかったのかもしれません。

「夫も不安だったのかなぁ~」と、今は思います。

 

≪タイプ3≫ 理解力のあるお父さん

このタイプのお父さんには、「めちゃくちゃ奥さんを褒めてください」とお願いします。

子どもとの関わりの中で、前線で頑張っている奥さんにたくさんの「愛の言葉」を送ってもらいます。

「いつもきれいだね」「いつまでも若々しいね」「美味しいご飯をありがとう」

言葉で伝えるのが恥ずかしい場合は、おしゃれなお店でランチやディナーに連れて行ってあげてくださいと伝えます。

かげで奥さんを支えるのはお父さんの役目です。縁の下の力持ち的存在で居て欲しいと思います。

 

いろいろなタイプのお父さん(夫)がいらっしゃいます。

我が家のお父さん(夫)はどんなタイプなのかちょっと観察?してみてください。

ひきこもりのご本人、男性の方が

「男はプライドの生き物だ」とおっしゃっていました。

それぞれのお父さん(夫)にはそれぞれのプライドがあると思います、少しずつ少しずつお父さん(夫)のプライドを加味しながらお父さん(夫)の意識を変えていきましょう。お父さん(夫)にも、時間をあげてください。お父さん(夫)が受け入れられるなら、親の会・講演会で得た話を伝えていく、「困った」とお父さん(夫)に相談したり、お父さん(夫)の役割りを期待した話をすると、そんな嫌な話するなと機嫌悪くなり、夫婦げんかになるなら相談しない。それは他の信頼できる人に相談する。

 

『あかるく、あせらず、あきらめない』でぼちぼち臨機応変に対応していきましょう。

 

 

 

【あるお父さんと息子さんの話】

息子さんは30代。ひきこもって10年になります。

困ったお父さんは、私の「家庭内傾聴」の講座に参加してくれました。

最初は口をきかない息子さんでしたので、お父さんには「おはよう」の挨拶から始めてもらいました。

返事がなくても挨拶を続けてもらっている内に、時々返事が返ってくるようになりました。

そこで、何を話題に話ができるでしょうか。共通の趣味は「自転車」だったので、「自転車」の話題を会話に取り入れてもらいました。

そのうち、ネットで部品を息子さんに購入してもらうようになり、お父さんから「ありがとう、助かったよ」の言葉をたくさん言ってもらいました。一緒にサイクリングに行くまでになり、今現在息子さんは働きに出ています。

 

世のお父さんにとっては何気ない事でも、ひきこもっている息子さんにとっては、お父さんはとても立派な人に見えてしまうことが多いです。

ぜひお父さんの方から、ハードルを下げて息子さんが話しやすい環境を作って行ってください。

このお父さんのように、何かをお願いして「ありがとう、助かったよ」の言葉を伝えていくことは大切だと思います。

お父さんから「ありがとう、助かったよ」なんて言われたら、自分をお父さんが認めてくれたと感じますね。

自己肯定感が上がりますね。

 

今、外出自粛でそれぞれの距離感を保つが困難な日常ですね。

と同時にお互いを知る貴重な時期でもあると思います。

全てのことにジャッジをしないことが大切かなと思います。

私達は無意識のうちにいろんなことにジャッジしてしまう癖がついています。

「他者も自分自身にもジャッジしない」ことを心がけて家族と会話してみてください。

他者のよいところ、自分のよいところが見えてきます。

よいところが見えてきたら、言葉に出して伝えていきましょう。

 

 

 

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