不登校、ひきこもりのお子さんをお持ちの親御さんへ⑫【自己決定について】

前回までの振り返りを少ししますね。
子どもが素直に思ったことを言葉にした時、その言葉を「わがまま」や「甘え」と捉えずに、子ども自身が「自分を知る」会話にしていくことで、子どもの自己肯定感が育っていくということをお伝えしてきました。
自己肯定感が育つことで、どうしたら自分にとって、ベストな選択になるのか、決めることができます。
自己決定能力です。
A子「私はラーメンが一番好きだな。」
B子「私もラーメンが一番好きなの。」
C子「私はパスタが一番好きだな。」
B子「私もパスタが一番好きなの。」
D子「私はカレーが一番好きだな。」
B子「私もカレーが一番好きなの。」
E子「B子は何が一番好きなの?」
B子「・・・・・・」
B子は、お友達に合わせる会話をしているうちに、本当は自分が好きなのはなんだったのか、わからなくなってしまいました。
B子は、なぜお友達に合わせようと頑張ってしまったのでしょう。
嫌われたくないからかもしれません。
小さな頃から「自分の思い」を言葉にしたことがないのかもしれません。
自分の思いを知ることは、大切です。
自分が何が好きで、どうしたいのかを知ることと、自分のしたいようにすることとは違います。
自分の思いを知ることと、自分の意見を押し通すこととは違います。
相手の望むような行動をしたとしても、それが自分で選択したのなら、同じ行動をしたとしても、気持ちは違います。
B子の場合
私はハンバーグが好きなんだ。
A子は、ラーメンが好きなんだよね。
いろんなものが食べられるフードコートで一緒に食べようよ。
なんて言うこともできます。
他者をおもいやる心とは、自己犠牲することではなく、自らが決める、「自己決定」があって、はじめて成り立ちます。
次回は「変わる」についてお伝えします。
お付き合いいただけると嬉しいです。