不登校、ひきこもりのお子さんをお持ちの親御さんへ⑪【自分を知る会話で得られるもの】
今回は「自分の知る」会話についてお伝えします。
①の会話
子ども「お菓子買って、これ三つ。」
ママ「三つとも同じお菓子じゃないの。それより、今日の夕飯なんにしよっか?」
子ども「ねぇ、お菓子買ってよ!」
ママ「お菓子はひとつ、わかった。あ~夕飯なんにしよう・・・そうだ、唐揚げでいいか」
子ども「あっ、やっぱりこっちのお菓子にしようかな」
ママ「鶏肉売り場に行くよ。」
子ども「どっちのお菓子にしよっかな・・・」
ママ「なにぐずぐずしてるのよ!お菓子はひとつ!約束守れないなら買わないからね、わかった!!
もう行くよ!!!」
なんて会話は、会話の内容が、親子で全くかみ合っていませんね。
お互いが自分の言いたいことだけ言っている状態。
②の会話
ママ「同じお菓子三つほしいの?なんでかな?」
子ども「あのね、さっき泣いてた子がいたの。転んじゃってね。ひとつあの子にあげたいの。」
ママ「そうなの、泣いていた子にあげたいのね。転んじゃって、かわいそうだなって思ったのかな。やさしいな~」
ママ「もう一つは?」
子ども「もう一つは、パパの分だよ。」
ママ「パパに?」
子ども「うん、だってパパもお菓子ほしいかなって思ったんだ。」
ママ「そっか~、パパのことも考えてくれたんだ。ありがとうね。〇〇ちゃんは、ほんとうにやさしいね。」
「自分を知る会話」は、まず、子ども自身に自分の正直な気持ちを表現にしてもらうことが重要です。
ここで、①の会話のように、親が子どもの言っていることに関心を寄せないまたは、最初の時点で「わがまま」言ってると親が思い会話すると、ちぐはぐな会話になってしまいます
「自分を知る会話」とは、②の会話ののように子ども自身に自分の『良いところ』を知ってもらう会話です。
子どもの『良いところ』を日常の中で、親が言葉にして伝えていくことで、自己肯定感は育っていきます。
自己肯定感が育つと、社会に出た時、相手と意見が合わない場合でも、折り合いをつけることができます。
私はこう言う意見、あなたはこう言う意見。
それを認識した上で、自分はなにを選択していくのか、自分で決めることができます。
次回は、「自己決定」についてお伝えします。
お付き合いいただければ、嬉しいです。