講演回数800回以上。ひきこもり、リストカット、摂食障害、発達障害、不登校、認知症、家族支援

リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

【ご相談 自殺事件があって・・・ 】

アバター
WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター

ご相談内容

最近中学生の自殺事件があって、身の縮む思いがします。

不登校中。少しずつ元気になって来ましたが、一進一退揺れています。

何があったのか「死にたい」とつぶやきました。死に方を調べている気配があり、心配です。

親のあり方をぐるぐる考えています。

 

とても心配ですね。

このご相談をいただいて、私も同じ様に悩んでいた頃を思い出しました。

体重が30キロを切って25,26キロになった頃。

(体重が30キロを切ると突然の心肺停止状態になって死に至ります)

腕を切り過ぎて部屋中血だらけで、救急車で搬送された時。

体重が35キロぐらいなのに、フランスでのボランティアに参加した時。

精神的に不安定なのに、ひとり暮らしをはじめた時。

 

子どもの命が脅かされていた時期、私になにができたのか思い返してみました。

 

大した事は、なにもしてあげるれなかったなぁ~。

 

私がしたことは、朝「おはよう」の挨拶をして、食事を作って、夜「おやすみ」を言って、一日を穏やかに暮らす事と、どんなに不安でも子どもの前で泣かない事。

 

それぐらいしかできなかった。

ご相談くださった方に良いアドバイスできればいいのですが、ごめんなさい。

 

なので今回は実際にいろいろあったご本人達に、どん底の時(死にたいと思っていた時)親にやってもらいたかった事、親にやってもらって嫌だった事、実際やってもらって嬉しかった事を聴いてみました。

 

〈親にしてもらいたかったこと〉  

・決めつけや自分の思い込みや固定概念で話さずただ話を聞いて欲しかった。

・何かをしながらではなく顔を見て話しを聴いて欲しかった。

・不安や心配に感じても信じて見守っていて欲しかった。

・普通に元気すぎず、心配すぎず、大丈夫だよという安心を感じさせて欲しかった。

・どんなことでも自分に関する事には、必ず確認をとってほしかった。

・どんな状態でも意思決定権を持たせて欲しかった。

・自分のひとつの意見としてこう思っているという風に伝えて欲しかった。

・愚痴を言っても、弱音を言っても否定せず話を聴いて最後には「大丈夫!」と根拠はなくても良いから、安心する言葉をかけてもらいたかった。

・学校以外でも生きていける場を提供してほしかった。

・一緒に旅行とか行って他の世界に触れるチャンスがほしかった。

・ひとりでも生きていけるスキルがほしかった。

〈親にしてもらいたくなかったと〉    

・自分の決めつけで話を聴く。

・テレビを見たり、何かしながら私の話を聴いている。

・不安になったり、心配になったりするとその気持ちが伝わってくるので嫌だった。

・腫れ物に触るように気を使いすぎるのはやめて欲しかった。

・郵便物を開けたり、部屋に勝手に入ったり、自分の安心する場所を侵害して欲しくなかった。

・あなたのためにというのをやめて欲しかった。

〈親にしてもらってありがたかったこと〉

・どんなマイナスな話しでも聴いてくれたこと。

・ご飯や洗濯をしてくれたこと。

・たまに部屋に大丈夫?と、ただ声をかけに来てくれたこと。

・学校を辞めさせてくれたこと。

・「相手を変えようとしないで、自分が変わらなければ」と思ってくれて、それを学び実行してくれたこと。

・見守ってもらえている感じが伝わってきたこと。

・静かな環境を作ってくれたこと。 朝起きれなくても何も言わないでいてくれたこと。

・「今は休む時だから楽しかった時とか元気になったら行きたいところとか考えておいて」と言われたこと。

・ちょっと寝ているくらいなら大丈夫?は聞かずにそっとしておいてくれるけど、それが続くようなら大丈夫か声をかけてくれるところ。

・泣いて死にたいといっても否定するわけでもなく心配しすぎるわけでもなく、ただ聞いて落ち着くまでそばにいてくれたこと。

〈生きてもいいかなって思ったきっかけ〉 

・特別なきっかけは思い出せないけれど、来週好きなマンガの発売日だから後一週間は生きていようって思っていた。

・子どもを産んで半年ぐらいたった頃「いつ死んでもいいや」から「絶対生き抜いてやる」と激変した。

・自分の好きな事、得意な事で生きていっていいんだって思えた時。

・この辛い気持ちを楽にしてほしい気持ちと、どうせもうダメの諦めの気持ち、かまってほしい気持ちと、かまってほしくない気持ち、信じて見守っててほしいと言う気持ちと、いやいや、親なんだからなんとかしろよ的な気持ちもあった。高いサプリメントを買ったり、宗教っぽいところに連れて行かれたりもあり、ありがたいと言えばありがたいけど、でも、なんでそこまでするんだ、みたいな気持ちもあった。簡単に何が良かった何が悪かったとかわけられないし、なにがきっかけとかも分らないのが本音かな。とにかく大きく大きく揺れ動いていたな。

〈まとめ〉

ご本人達のさまざまな意見が少しでもお役に立てば嬉しいです。

子どもが心配での気持ちはすごく分りますが、心配は心配を呼び、不安は不安を呼びます。

家庭の中が心配と不安で溢れてしまいます。

心の中が心配や不安でいっぱいになったら、ご自分なりの自分を癒やす行動をしてみてください。

アロマをたいたり、散歩をしたり、携帯を1時間ぐらい切ってみたり、ご自分の心配や不安は、ご自分で小さくする行動をしてみてくださいね。

行動するには、心の中が心配や不安でいっぱいになってると意識することが重要です。

無理をしないでぼちぼちいきましょう。

 

この記事を書いている人 - WRITER -
アバター

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 家庭内傾聴公式ホームページ , 2020 All Rights Reserved.