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リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

【ご相談 人が怖い 】

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ご相談内容

不登校中。人に見られたくなくて、人が怖いみたいです。

家から出たがらない、家を出る時も近所の人に見られないよう急いで車に乗り込む。

近くのファミレスは拒み、遠くのファミレスに入るが、同じ年代の子がいると見えないようにと隠れる。
自分は皆よりダメな人間という意識が強いように思う。

人と安心して接し、自分を認められるようになって行くには、どう関わって行ったらいいのでしょうか。

 

ご相談の方のお子さんの年齢が分りませんが、我が家の息子も小学校の高学年から中学卒業まで同じ様な感じでした。車に乗る時は急いで乗り、車のシートに隠れて、しばらく走るとシートに座る、近くのお店には行かない。息子は不登校ではありませんでしたが、当時の息子には息子なりの考えがあったのだと思います。

全てが「不登校」からの行動、自信の無さからの行動と捉えてしまうと、親御さんにとっても、ご本人にとっても、きつい状況になってしまうかなと思います。

ある程度は思春期という、不登校であっても、不登校でなくても、みんなが経験する「心が揺れ動く時期」であり、人の目を過剰に意識する時期もあるよねぇ~と捉える心の余裕を親御さんに持ってもらえたらと思います。

心の余裕を親御さんに持って頂いて上で、どうご本人に自信をつけてもらう関わりをしていくか。

まずは、そのままを全て「よし!」とすることだと思います。

人を怖いと思うことも家から出たがらないことも、全てOK。

 

と言われてもなかなかOKとは思えないですよね。

では今の状況で、どんな利点があるのでしょう。

人を怖いと思うことで、人に騙されない。

家から出ないことで、事故、事件に遭わない。

 

今の状況で、ご本人が頑張っていることはなんでしょう。

近所の人に会いたくないのに、家から出て、車に乗る。

家から出たくないのに、ファミレスに行っている。

同じ年代の子に会うかもしれないのに、家族と出かける。

 

ご本人の頑張りが見えてきませんか?

私にはすごく健気に思えます。

 

 

 

親御さんが願う、「人と安心して接し、自分を認められるようになって行く」には、

親御さんが常にご本人にとって安心できる人であり続けることと

親御さんが今のご本人ができてるところを認め、会話の中でそれを伝えていくことだと思います。

具体的には、否定や批判をしない会話を心がけて、ご本人の興味のある話や好きなことを話題にしていってください。

そして、将来を心配しすぎないことだと思います。

今できてることを認め、伝えていくことで、未来は変わっていきます。

明るい未来にしていきましょう。

親子の会話

ブロッキングの会話

子「ちょっと話があるんだけど・・・」

親「話?」

子「あのさぁ~私が人嫌いだって勝手に思ってないかな。

私は人が嫌いでも、人と会いたくないなんて思ってないよ。」

親「じゃあ、なんで外でないのよ。人と会いたくないからでしょ!」

子「勝手にそんな風に決め付けないでくれない!」

親「勝手に決め付けてるわけじゃないでしょ!事実を言ってるだけじゃない」

子「事実ってさぁ~何にもわかってないくせに、何が事実よ」

親「なんでもいいから、たまにはお風呂に入ってよ。せめて清潔にしてよ!」

子「風呂に入ろうとどうでもいいでしょう、うるさいなぁ~」

親「あのさ~どうしていつも・・・」

子「もういいよ!」

 

 

ペイシング(家庭内傾聴)の会話

子「ちょっと話があるんだけど・・・」

親「話?」

子「あのさぁ~私が人嫌いだって勝手に思ってないかな。

私は人が嫌いでも、人と会いたくないなんて思ってないよ。」

親「○○ちゃんは人が嫌いでも、人と会いたくないわけでもないのね」

子「そう、人を嫌いだなんて思ったことないし、ましてや人に会いたくない

なんて思ったこともないよ」

親「そ~なのね。それなのにお母さんが○○ちゃんは人がいやで人に

会いたくないんじゃないかって勝手に判断してるって思ったのね」

子「だってお母さん、私の事勝手に決めちゃうこと多いじゃない」

親「お母さん勝手に決めちゃってた?」

子「決めちゃうよ」

親「お母さんは勝手に決めてるつもりはないんだけど・・・・

ん~どうしたらいいかな?」

子「私のことは私にきいて。どんなことでも、どんな小さなことでもね」

親「了解」

 

今現在「家庭内傾聴講座」を開催できない状況ですので、ぜひ各ご家庭で実際にやってみていただきたく家庭内傾聴講座で使用しているデモのロールプレーを記載しました。

実際にやっていただくと、否定批判しない会話の重要性がご理解頂けると思います。

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