不登校、ひきこもりのお子さんをお持ちの親御さんへ⑯【「うそをつく」について】
今まで素直だと思っていた子どもが、うそをついていたと知ったとき、親はショックを受けますよね。
①「塾からの電話でもう一ヶ月も塾に行っていないことがわかった。
学校に行っていないので、塾に行かないと、勉強がおくれてしまう。」
②「病院に行って、本人の代わりに薬をもらってきたのに、薬を飲んでいなかった。」
①の場合は
塾に行っていなかった事実
親に平気でうそを言っていた事実
二重のショックを受けます。
勉強がおくれてしまうかもしれないという不安も親御さんの心に発生します。
②の場合は
本人の代わりに病院に行ってあげてるのにという怒り
薬を飲んでいれば改善するかもという希望
このままだと、病がすすんでしまうのではという焦りも親御さんの心の中にでてきます。
なぜうそをついたのでしょう。
うそにはいろんな種類があります。
自分を守るためのうそ。
相手をおもいやってのうそ。
その場が平和に収まればいいのうそ。
うその中にはその人のいろいろな思いが込められているように思います。
私は、人に迷惑のかからないうそならいいんじゃないかなって思っています。
もしお友達が髪を切ってきたとします。
「似合ってないなぁ~」
なんて思っても、
「髪切ったの、いい感じでしょう」
なんて言われたら、
「かわいいよ」
なんて言っちゃいませんか。
これだって、正確にいえば「うそ」です。
誰だってうそのひとつやふたつついてきています。
それなのに、我が子にはうそをつく人にはなってほしくないって思いますね。
手をかけ、心をかけ、愛されて育ったお子さんは、多少のうそをついても、それが人に迷惑をかけないうそであるならば、そこには、その子なりの思いがあるはずです。
うそをついたことを問いただす前に、なぜうそをついたのか?
なぜうそをつかなければならなかったのか?
考えていただけたらと思います。
次回は「約束を守らない」をお伝えします。
お付き合いいただけたら嬉しいです。