講演回数800回以上。ひきこもり、リストカット、摂食障害、発達障害、不登校、認知症、家族支援の専門家

リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

不登校、ひきこもりのお子さんお持ちの親御さんへ⑧回復の段階【準備期】

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【回復の段階】は、私が14年間活動してきて得た

知識やスキル、専門知識を活かして作成したメソッド
です。

親御さんやご家族が日常、具体的にできることを

お伝えしています。

【回復の段階】についての詳しい説明は、
不登校、ひきこもりの親御さんへ③を
お読みください。

今回は【回復の段階】の準備期についてお伝えします。

準備期・・・生活のリズムができてきて、会話も増え、
趣味を見つけたり、
お家のお手伝いをしてくれたり、
家族旅行にも参加してくれたりします。

あるご家族は、神戸旅行にいく予定でした。

ご本人電車は苦手なのですが、車で行く
ことになりました。

高速道路に乗った途端、

「やっぱり行きたくない!」

と、ご本人。

ここで、
「また、わがまま言ってる!」

と親御さんが思ってしまうと、

せっかくここまできたエネルギーが、

減少してしまいます。

家族旅行に行けない自分に、

「やっぱり自分はダメなやつだ!」と

自分に更なる×(バツ)をつけてしまいます。

ここは想定内です。

冷静に判断しましょう。

「まだ一緒に旅行に行けるほどのエネルギーが

溜っていなかったんだな」

「一緒に行けるまでのエネルギー溜っていなかったのに、

頑張ってここまで付き合ってくれたんだな」

の思いで関わってください。

旅行に行くって言ったのに、
突然「行かない」って言い出すなんて

「わがまま」としか思えない・・・

なんて思う親御さんもいらっしゃると思います。

が、昼夜逆転していた生活から、
朝起きるようになったり、

ちょっとした会話ができるようになったり、

「あら、元気になってきたじゃない」

なんて思って、

ご本人のペースを忘れて、

ご家族、親御さんペース

で、ものごとを決めてしまっていませんか。

ご家族、親御さんにとっては、要注意の時期です。

この時期でのワンポイント

補充期と準備期を行ったり、来たりの回復を
理解することが大切です。

回復は、まっすぐ進んでのプロセスではなく、

行ったり、来たりの繰り返して、少しずつ前に

進んでいきます。

3歩進んで2歩下がる、みたいな感じ、

その方が

確実に前に進んでいきます。

ご家族や親御さんに心がけてもらいたいことは、

真面目すぎる環境を作らないことです。

やってみた!

試してみた!

それが大切!

やってみたから、うまくいかなかった、

やってみたから、うまくいった、

試してみたから、うまくいった、

試してみたから、うまくいかなかった

たくさんの試行錯誤が、

ご本人の「生きる力」に

なる時期です。

うまくいった、うまくいかなかったの

結果よりも、

試してみたことを

「すごいね」

「がんばったね」

の言葉で伝えていきましょう。

ご本人のペースを最優先に、

「ジャッジをしない」」

環境を作ってください。

くれぐれも家庭が、

うまくいった、うまくいかなかった、

正しい、正しくないを判断する

裁判所にならないようにしてください。

次回は「甘え」についてお伝えします。

お付き合いいただけたら、嬉しいです。

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