不登校、ひきこもりのお子さんお持ちの親御さんへ⑨「甘え」について
「甘え」について
今日は久しぶりの雨、冷たい雨でしたね。
コロナの影響で、外に出られないことや、思うように動けないことで、
心のバランスを崩しやすくなります。
学校にも行かないで、
働くこともしないで、
家にいる子どもをみていると、
「甘えてる」
って、思いがでてきて、
こんな甘えさせて、
将来どうなっちゃうんだろうって、
心配になったり、イライラしたりしますね。
人は、甘えを受容される関係や環境を基礎として
社会の習慣やモラルを受け入れてきます。
十分に「甘え」を受け入れてもらう経験は、
もう一度社会と繋がっていこうとご本人が
思う原動力になります。
えっ!
「甘え」が、回復の原動力になる?
ちょっと信じられない方もいるかもしれませんね。
そう感じた方は、
「甘えさせる」
と
「甘やかす」
を混同していませんか?
「甘え」は、親に愛情を求める行為です。
小さい頃
抱きついてきたり、
「ママ、見て見て、ねぇ、見てよ~」
と自分に注目してもらいたくなったり、
わがまま言って、親を困らせたりしましたよね。
保護者にこの繰り返しをして、「甘える」ことで、
情緒が安定し、
自立をはじめると少しずつ
過度な「甘え」はなくなっていきます。
「甘やかし」は、子どもが出来ることを、
先回りして親がやってしまったり、
我慢させなくちゃならない場面で
我慢させなかったり、
よく言われる、過保護、過干渉と言われる
関わり方のことです。
不登校、ひきこもりは、「育て直し」の
時期だと思います。
不登校、ひきこもりのご本人達は、親からの
「甘え」を十分受け取ってこなかった方々が
多いように思います。
過保護や過干渉の親御さんに育てられた方も
いらっしゃいますが、ご本人の性格的なものから
親からの「甘え」を十分受け取れないまま、
成長してしまった方もいらっしゃいます。
「甘えさせる」のに年齢制限はありません。
誰だって、誰かに「甘えたい」ですよね。
「甘えさせてくれる人がいたらいいなぁ~」
なんて思いませんか?
孫が二人もいる私でさえ誰かに「甘えたい」
って思っています。
「またわがまま言ってる!」
「いい年してなに甘えたこと言ってるの!」
なんて思わないで、
お子さんの「甘え」を意識して
お付き合いください。
次回は「甘えさせて自己中にならないのかな?」
についてお伝えします。
お付き合いいただけたら嬉しいです。