講演回数800回以上。ひきこもり、リストカット、摂食障害、発達障害、不登校、認知症、家族支援の専門家

リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

【ご質問】 親子間の距離の取り方

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10月13日(火)8ヶ月ぶりに講演会を開催しました。

その際いくつかご質問いただきました。

 

そのご質問に、できる限りお答えしていきたいと思います。

今回のご質問は「親子間の距離の取り方」についてです。

コロナの影響で、親子で家にいる時間が増えて、お互いが心地よい距離を保つのに戸惑っているとの事でした。

 

コロナが終息してくれて、元の生活が戻ってくればいいのだと思いますが、なかなかそうなっていってくれないですね。

 

【コロナの時代に大切な5つのSP】の記事でも書きましたが、自分だけの時間、自分だけの空間の確保が大切だと思います。

自分だけの時間、自分だけの空間の確保ができて、はじめて相手(家族)と対峙できるのだと思います。

最優先は自分だけの時間の確保です。

私の場合は、トイレの時間でした。3分から5分間ぐらいの短い時間であったとしても、この時間は自分の時間と思って、肩の力を抜いてほっとする、これって思った以上に大切な事なんです。

お風呂の時間が自分だけの時間って思うのもいいですね。

自分だけの時間を確保した上で、家族との心地よい距離感を作っていきましょう。

ただ、家族との心地よい距離感って、最高にレベルの高いスキルなのです。

特に親子関係ですと、親は子どもの事を何でも知っていると思いがち、ここで親子間でギャップが生まれます。

一緒にいる時間が長ければ長いだけ、このギャップが深く、広くなっていきます。

親子関係を恋愛関係に代えてみるとわかりやすいので、恋愛関係に代えてみましょう。

知りい合ったばかりの頃は、相手の過去や意見、好き嫌いを知ろうとし、意識を全て相手に向ける→赤ちゃんの頃は、意識を全て赤ちゃんに向けていませんでしたか?

時が経つと慣れてきて、自分と相手が一体化した感覚になったり、自分の延長であるように感じられて無意識に相手をコントロールし始めてしまう→自分と子どもが同じカプセルに入ってしまって、「あなたのため」なんて言葉で、子どもを支配していませんか?

すでに相手の事を充分に分っていると思い、相手について新しい事を知ろうと思わなくなってしまう→子どもにレッテルを貼って、子どもの性格など決めつけてしまっていませんか?

相手に意識を向けるとは、好奇心を持って相手に接していくということだと思います。

今世の中を変化してきています。仕事もリモートワークに変わって、マスクして外出が当たり前になってきました。

生活の変化と共に人の心も変化していきます。親子関係も変わってきているかもしれません。親が気がつかないうちに、子どもの心にも変化が出てきているかもしれません。

その変化を好奇心を持って楽しめたらいいですね。

はじめて訪れた場所は、普段よりも周囲に注意を払って、その場所がどんな場所なのか知ろうとしますね。

私は、転勤で3年半北陸の金沢に住んでいました。

最初に1年は、金沢がどんな場所で、どんな気候なのか、どんな美味しい食べ物があるのか知るのに好奇心いっぱいでした。1年がすごく早く過ぎた感覚があります。

毎日の生活も、人の心も変化するこの時期に、好奇心を持って日々過ごすことで、気がついたらコロナも終息していたなんて事になるかもしれませんね。

講演会や相談事業を通じて思う事は、頑張りすぎているお母さんが多い事です。

「私は母親だから、私がしっかりしなくちゃ!」

「私が頑張らなくちゃ!」の思いを手離していきましょう。

もうすでに頑張っているのです。

もうすでに頑張ってきたのです。

これ以上頑張るよりも、自分だけの時間を充実させて、一生懸命育ててきたお子さんがどう成長していくのか、一歩下がって見守っていきましょう。

 

 

 

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