【リストカット、摂食障害、、、娘との体験記 第5話(最終話)】今悩んでいる方へ
二人の娘との関わりを中心とした体験記をお伝えしています。
初めから読みたい方は、こちらからご覧ください。
自分に罪悪感を持つ親御さんへ
子どもの問題が生じた時、親は子どもに対して愛情があるから辛くなるのは当たり前だし、子どもの将来に不安になるのも当たり前だと思います。
子どもの存在が嫌だって思って自分に罪悪感を持つ親御さんもいらっしゃるけれどそれは、愛情があるから。
愛情深い親だからこその悩みです。
あの当時、娘自身は自分の将来に不安だったと思う、そこに親である私自身の不安を重ねてしまい、娘はますます不安になったと思います。
私自身が不安だったのに、よく言っていた言葉が「あなたの為」
私がやってきた事は、娘にとっての「あなたの為」にはなってなかった。
本当は「私の為」、私の不安をなくすために使っていたのが「あなたの為」という常套句です。
「お母さん、お母さんは私が歩く道の上にある石を全部取り除いてくれました。
でもね、これからは石があっても取り除かないでください。私は石につまずいて、転んで、怪我をして、流れる血を見て、危険を知る事ができます。
石につまずいて、転んで、怪我をして、血を流すことで様々な事を知っていきます。それが、私の人生の「生きる力」になります。だから、お母さん、私の歩く道にある石を取り除かないでください。」
長女のこの言葉は「あなたの為」が本当の意味で「あなたの為」にはなっていなかったことを教えてくれました。
誰もが揺れ動きながら一生懸命に
子どもの不登校、ひきこもり、摂食障害、リストカットが教えてくれたことは、私の大きな財産になりました。
私は未だに母とは音信不通状態です。
そこに罪悪感は、なくはないです。親不孝している自分がいるなとは思います。
母は母なりに、一生懸命に私を育ててくれたのだと思います。
親孝行したい自分と、またあの共依存の世界に戻りたくない自分といて、揺れ動く、でも、揺れ動く自分もいいかぁ~と思う日々。
人生完璧じゃなくて、思うようにならないところがあってもいいかなと思います。
誰もが揺れ動きながら一生懸命生きているのだと思います。
肩の力を抜いて、あるがまま、毎日毎日小さなことに感謝しながら生活していくことの大切さを教えてくれたのが子ども達です。
渋柿が太陽の光を浴びて甘い干し柿になるように、人も、もがき苦しんだ時があっても、たくさんの優しさや愛情を受けて、いつかはその人なりの充実した人生を送れるようになると信じています。
読んで頂いて、ありがとうございました。
なお、下記は、長女が摂食障害(拒食症)を患った高校生の頃からの体験記です。当事者の視点からご覧頂ければ幸いです。