【リストカット、摂食障害、、、娘との体験記 第4話】親ができる3つのこと
二人の娘との関わりを中心とした体験記をお伝えしています。
初めから読みたい方は、こちらからご覧ください。
ーーーー
そこで私のしたことは3つ。
1『娘を理解すること』
娘達に対して、世の中にでても恥をかかない人になってほしい、人に迷惑をかけない人になってほしい、なんて考えるのはやめた。
生きていてくれればいいや、そして限りある命ならば娘達と一緒に楽しいことをしていこうと思った。
病があったとしても、その病に支配されている人生より、その病と共存して、病とうまく付き合って病の部分が小さくできればいい。
小さくしてもらうためには、娘達のつらさを理解していこう。
ある時娘に「今日初めて会った人のように私に接してください」と言われた。
親の勝手な思い込みを自覚させられた言葉だった。
私は私なりに娘の事を理解していると思い込んでいた。
この思い込みを捨てて、私の知らない部分の娘を知っていこう、理解していこうと思った。
2『子どもの心の声を聴くこと』
いま活動している家庭内傾聴。
とことん子どもの話を聴いていこう、とことん話を聴けるお母さんになっていこうと思った。
以前の私は、目に見える行動、耳で聞こえる言葉に振り回されていて、目に見えない
心の部分を置き去りにしてきたんだと思う。
その心の部分を大切にしていこうと思った。
話す=(手)放すこと。
話をすることで、自分の思いを(手)放してもらって、自分の本当の思いに気がついたり、自分が今までやってきた工夫や、自分の可能性に気がついてもらおうと思った。
ただ、そこには上手に話を聴いてくれる人が必要。
なので、上手に話を聴けるお母さんになりたいと思った。
3『家庭をホッとできる場、リラックスできる場にすること』
昼間まで寝てようが、好きにしていいよ、生きていてくれたら、それでいいよ。
甘いって思う方もいると思う。でもね、生きていてほしいって思うのは、私。
学校行ってなくて、働いてなくて、家でゴロゴロしていても、それでも私の大切な大切な子ども、生きていてほしかった。
あかるく、あせらず、あきらめない
親だから焦ってしまう。
そんな時思い出していたのが子どもがひとり歩きした時。
その子によって違った。
長女は一歳で、次女は九ヶ月で、長男は一歳半で歩き出した。
ひとりで歩き出すまで、待っていた。
手を引っ張って無理に歩かせたりしない。
その子なりにいつか立ち上がって歩き出す。
私が絶対的な味方がいれば、どうにかなる。
子ども達が歩き出すまで、笑って待っていようと思った。
子どもが赤ちゃんの頃に私は一生懸命子どもを笑わせようと頑張った、「いないないばぁ~」なんてしながら・・・
子どもの笑顔を見ることが私の幸せだったなぁ~って昔を思い出した。
子どもがひとりで歩き出すのを待つことも、一生懸命子どもをあやして子どもに笑ってもらうことも、子育ての原点に戻ったような感覚。
第5話(最終話)
【リストカット、摂食障害、、、娘との体験記 第5話(最終話)】今悩んでいる方へ
に続きます