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リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

【リストカット、摂食障害、、、娘との体験記 第2話】依存の連鎖を断つ

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二人の娘との関わりを中心とした体験記をお伝えしています。

初めから読みたい方は、こちらからご覧ください。

 

いつも母の”いい子”でいないとと思ってた

私は幼い頃、母方の祖父と母を父、兄と5人で暮らしていた。
父は入り婿、母は家が優先順位第1の人、親が第1の人。
「なにかあったら、私は親を取る」が母の口癖。
幼い私は、なにかあったら、父と兄と私は捨てられるんだとおびえていて、いつも母の“いい子”でいないとと思っていた。
祖父はアルコール依存症で、問題を起こしては母がその問題の解決をしていた。
飲んだくれて暴れた時も、借金で困った時も、いつも母は祖父の面倒をみていた。
いやだ、いやだと私に愚痴りながらもいつも祖父の世話をしていた。
家が第1の母にとっては長男である兄は願ってもない跡取り。
大切な大切な存在、いるだけでOKな存在。
次に生まれた私は、母のお人形のような存在、人格なんてない。
「自由に生きていいのよ。ただしみっともない事しないでね、恥かかせないでね。あなたは頭も悪いし、不器用なのよ、わかってるよね」
「自由にしていいのよ。ただし、私は人生かけて親の面倒見てきたのよ、あなたもそうしてよね」
こんなダブルバインディングのメッセージを母から暗黙の内に受け取ってた私は、自分が感じてきた違和感と常に闘っていたのだと思う。

 

「私は自由なの?」「本当に自分の好きにしていいの?」

その違和感とは、
「私は自由なの?」「本当に自分の好きにしていいの?」の思い。
母の言葉と態度はいつも私が自由への一歩を踏み出そうとすると、不安な言葉を言って、私をストップさせようとしているように感じていた。
父はよく私に言っていた言葉
「子離れできない母親なんだから仕方ないだろう、しっかり付き合え!!」
結婚して、子ども三人育ててる私にはきつかったよ、この言葉。
「母親が重いよ、お父さん。どうにかしてよ!」って言いたかったなぁ~。

「おばあちゃんはおばあちゃんが与えるお水だけで、お母さんというお花咲かせてほしかったんだよね。でもお母さんは、外の広場で雨に濡れながら、お母さんというお花咲かせられるんだよね。外でもお花咲かせられることお母さんが知ってしまうのをおばあちゃんはすごく恐れていたよね」
中学生の次女が言った言葉。
子どもは周りの大人のことよく見てるなぁ~と感じた。

母は共依存。
祖父はアルコール依存症。
私も共依存。
娘達は食物依存(摂食障害)。
世代間の依存の連鎖。

私がこの連鎖を断ちきっていかないと、次の世代にもこの連鎖がいってしまう。

カウンセリングを私が受けることになって、母は共依存の相手の私が母から離れてしまうことに恐れを感じたのだと思う。
娘達は、母と私の関係に違和感を感じながらも、幼い頃からいっぱい、いっぱい我慢してくれたのだと思う。
私に甘えたい気持ちを抑えて、おばあちゃんを優先にしてくれたのだと思う。
ただ、その我慢もある日限界に達して、それが摂食障害やリストカットとして発症したのだと思う。

私は、母からの影響を受けない為に、母との決別を決めました。

 

第3話

【リストカット、摂食障害、、、娘との体験記 第3話】不登校・ひきこもり、摂食障害、リストカットと向き合う

に続きます

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