【ご相談】不登校に孫が心配です。
ご相談内容
中学3年生の女の子の孫は小学校の5年生から不登校になりました。
下の孫は小学校の6年生で男の子です。
娘親子は、私の家から車で5分のところに住んでいます。
孫が心配なのですが、娘は「大丈夫だからほっといて!」と言います。
娘に孫のことをいろいろアドバイスするのですが、聞き入れてくれません。
最近では私が娘の家に行くのでさえ、迷惑な感じになってきました。
どうしたらいいのでしょうか?
お孫さんのことをとてもかわいがっていらっしゃるのですね。
だからこそ、心配になってしまうのだと思います。
不登校やひきこもりの家族会を開催していて、おばあちゃんの立場でご参加くださる方が時々いらっしゃいます。
お母さん、おばあちゃんお二人でご参加くださる方もいらっしゃいます。
おばあちゃんの立場でご参加いただいた方には『世代間境界線』のお話をします。
孫世代、親世代、祖父母世代、それぞれの世代には境界線があります。
それが『世代間境界線』です。
この境界線を乗り越えないことが大切です。
子どもを心配するのは親の役目です。
不登校になった当初、ひきこもりになった当初、「不登校のままで将来が心配」「ひきこもりのままで将来が不安」という思いを親御さんが持って当然といえば当然です。
本や講演会や家族会などで、不登校やひきこもりについての知識を広める内に不登校やひきこもりを理解して、考え方が変わっていきます。
ご本人への接し方が変わっていきます。
親御さんの接し方が変わることで、ご本人も影響を受けて、今の状況を受け入れて、前向きな考え方が出てきます。
このプロセスが親子関係にとってとても重要な要素が多くあります。
親子にとって、ある程度必要なプロセスです。
葛藤し試行錯誤する孫や親を見守っていくのが、祖父母世代の役割です。
親世代の代わりに孫を心配して、あれやこれや口出しするのはNGです。
『世代間境界線』を乗り越えてしまっては、残念ながらうまくいきません。
いい悪のは判断はしないで、全てはYES,ANDの精神です。
YES,でお孫さんの話を受けてください。
AND で「すごいね~、おもしろいからもっとお話しして」や「それってどういう事なの、教えて。」の言葉でお孫さんの気持ちを引き出してください。
お孫さんとの会話を楽しんでくださいね。
私のように昭和どっぷりの思考している人間には、孫との会話は全てが新しい知識の宝庫です。
次回は具体的なお孫さんとの会話を紹介します。