講演回数800回以上。ひきこもり、リストカット、摂食障害、発達障害、不登校、認知症、家族支援の専門家

リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

【孫との会話】

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前回はお孫さんが心配なおばあちゃんからのご相談でした。

今回は、具体的なお孫さんとの会話の事例です。

「孫の話が聴けるばぁばになろう」の講座で実際使用している

ロールプレーです。

 

おばあちゃんと孫の会話(ゲーム編)

ブロッキング

祖母 「最近どう?」

孫  「ちょっとね」

祖母 「ちょっとって、なにかあったの?」

孫  「ケンカしちゃってさ」

祖母 「ケンカ? 誰と?」

孫  「ママと」

祖母 「ママとケンカしたの?」

孫  「あ~」

祖母 「またゲームのこと?」

孫  「まぁ~ね」

祖母 「また時間守らなかったんじゃないの!」

孫  「ふん!!」

祖母 「宿題やらないでゲームばっかりやってるからママに怒られるのよ。わかってるでしょう!」

孫  「は~」

祖母 「朝も起きないんでしょう、ママ言ってたわよ。毎朝、遅刻ぎりぎりだって!!そんなんじゃ卒業出来なくなっちゃうよ!!」

孫  「中学は義務教育だから卒業できるよ!」

祖母 「何言ってんのよ、卒業できてもろくな高校行けないわよ。ゲームばっかりして、全然勉強してないんでしょう。最近部活も辞めちゃったんでしょう。ママ困ってたわよ」

孫  「エッ!なんで部活辞めたの知ってんの?ママが言ったって事?なんでなんでも言っちゃうのかな。。。おしゃべり!」

祖母 「おしゃべりって。。。ママもパパもみんな心配してるってことでしょう。もう中学生なんだから将来のこと少しは考えないと、、、将来なにになりたいの?」

孫  「うるさいなぁ~」

祖母 「うるさいって何言ってんのよ。パパだってママだって一生懸命働いてるから、こうやって生活していけるんじゃない。大人は一生懸命仕事して、学生は一生懸命勉強してが当たり前でしょう。」

孫  「うるさいなぁ~もう~。何も分ってないんだから、あっちいって!」

祖母 「ママ困ってるから、こうやってばぁばが聞いてるんでしょう」

孫  「あ~もういいよ。あっちいってて!」

 

ペイシング(家庭内傾聴の会話)

祖母 「最近どう?」

孫  「ちょっとね」

祖母 「ちょっとって、なにかあったの?」

孫  「ケンカしちゃってさ」

祖母 「ケンカ? 誰と?」

孫  「ママと」

祖母 「ママとケンカしたの?」

孫  「あ~」

祖母 「あれまぁ~」

孫  「ゲームやりすぎだってうるさいんだよ」

祖母 「ゲームのことでケンカしちゃったのね」

孫  「そ~なんだ、ゲームの時間守らないって、ママうるさいんだよ!」

祖母 「ゲームの時間決まっているの?」

孫  「まぁね、でもその日その日でゲームの進み具合って違うでしょう。だから、約束の時間で終わらない時だってあるわけよ!」

祖母 「うん、なるほど。」

孫  「ゲームの時間は2時間てママ勝手に決めちゃってさぁ。勝手に決めたくせにそれ守らないって怒って、ギャアギャア言って、やってらんないよ!!」

祖母 「ママが勝手に時間決めちゃったのが嫌なのかな?」

孫  「まぁね、だってそうでしょう、ゲームとかやったこともないくせに、勝手に2時間って決めちゃってさ、こっちの都合なんて全然考えてない!!いつもなんでもそうなんだ、勝手に決めちゃう」

祖母 「そっかぁ~話し合って決めたかったのかな?」

孫  「ん~話し合ってかぁ~話し合ってもどうかな~ママはいつも自分勝手だから、自分の思うようにならないとまたケンカになるだけかな。こっちの都合なんて考えてくれないもの」

祖母 「そっか~都合ね~いろいろあるのね」

孫  「ゲームやってることで学校で友達と話が盛り上がったり、どこまでクリアできたとかの話もあるわけよ。それにさぁ~やっぱり、勉強してるよりゲームしてる方が楽しいしね。現実逃避できるしね」

祖母 「現実逃避?」

孫  「ゲームやってる間はゲームの事で頭いっぱい、自由だし、なんにでもなれる、敵もやっつけられるほど強くなれるし。」

祖母 「そう、自由になれるし、強くもなれるのね」

孫  「そうだよ、なりたい自分になれるよ」

祖母 「現実ではなりたい自分になれないの?」

孫  「まぁね、無理だね」

祖母 「無理?」

孫  「もうさぁ~決まってるんだよ、学校での立ち位置がさぁ~」

祖母 「学校での立ち位置なんてあるんだ」

孫  「おばあちゃんの時代とは違うんだよ。いろいろあるんだよ」

祖母 「いろいろたいへんな事があるのね」

孫  「そうだよ。おばあちゃんにはわからない大変さがあるんだよ。だから部活も辞めた訳よ。それなのに親はさぁ、わがままで辞めたって思ってるんだよね。わがままで部活やめてゲームばっかりやってるっておもってるんだ」

祖母 「部活でもいろいろあったのね」

孫  「そ~だよ、いろいろあったから辞めたんだよ、いろいろなかったら辞めないよ。まぁ~いいさ、どうせ誰も分ってくれないしさ」

祖母 「誰も分ってくれないの?」

孫  「パパもママもわがままで辞めたって決めつけて、話聞いてくれなかった」

祖母 「話したかったのね」

孫  「自分なりに悩んで辞めたんだ、それなのにわがままで辞めたって勝手に思ってさぁ、ひどいよ。部活辞めるって、大きな事なんだよ。それなのに、パパもママも全然わかってくれない!!」

祖母 「大きな決断だったのね、そう、よく決断したね」

孫  「そう思う?本当にそう思う?」

祖母 「うん、よく決断したなって思う。頑張ったね」

孫  「うん、うん、そうなんだ」

 

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