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リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

【自分ルールを手離すことで得られるもの】

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長女が3歳ぐらいの時、当時横浜に住んでいて、お出かけした帰り。

バスを降りた途端に、ドシャブリの雨。

 

バス停から家までは上り坂。

 

その上り坂を長女を抱えてダッシュで家に帰ったのを覚えている。

 

私は妊娠8ヶ月。

私にとっては必死に行動だった。

抱っこされてる長女も、私のピリピリ感感じていたんじゃないかな。

 

雨に濡れて、「風邪をひかせてはいけない」と思っての私の行動。

 

「風邪をひかせてはいけない」の思いも、親心のひとつだとは思うけれど、私はこの「風邪をひかせてはいけない」の思いに、囚われすぎていた傾向にあったなぁ~とつくづく思う。

 

「風邪をひかせてはいけない」ってどんなに思っても、子どもって風邪をひくし、風邪をひいて免疫をつけていくわけだしね。

 

「風邪をひくこと」は決して悪いことばかりではないのよね。

 

なぜ「風邪をひかせてはいけない」の思いに固守したのか、ちょっと自分なりに考えてみた。

同じ時期に儀姉が子どもを産んでいて、彼女は母乳で子どもを育てた。

私は出産後、ちょっとしたトラブルがあって、初乳をあげてないのと、その後2週間ぐらい母乳をあがられなかったので、ミルクとの混合で子どもを育てた。

 

「母乳で育てていないからすぐ風邪をひく」

周囲の家族に直接言葉で言われたり、そんな感じの事を遠回しに言われたりして、いつしか私の心の中に罪悪感が生まれてしまったんだと思う。

 

「子どもが風邪をひくこと」で「母乳で育てられなかった罪悪感」がむくむくと心の中に発生する。

この罪悪感を感じたくなくて、「風邪をひかせないように必死になる」

 

いつしか自分の中に出来てしまった「自分ルール」

なが~い間に私達は、たくさんの「自分ルール」を設定してきたんじゃないかな。

 

私のように罪悪感から発生した「自分ルール」もあると思うし、周囲からの刷り込みで出来上がった「自分ルール」もあると思う。

 

逆パターンでうまくいった結果出来上がった「自分ルール」もあると思う。

 

「自分ルール」は基本自分の安心安全に繋がっている考え方だと思う。

だから、なかなか手離せない。

 

もし今困った事で起きていて、この「自分ルール」が自分を苦しめているのなら、一度この「自分ルール」を見直すことをお勧めします。

 

 

突然のドシャブリの雨のあの時。

雨に濡れながら、雨を楽しみながら長女と坂道をゆっくり歩いて帰ることもできたなって今は思う。

 

それもまた楽しい思い出。

例え後で風邪をひいてしまっても、お互いがびしょ濡れの姿に笑えたんじゃないかな。

「風邪をひかせない」の思いでピリピリしていた私より、雨に濡れて、それがおかしくて笑ってる私の方が、長女の心は満たされたのかもしれない。

 

コロナの影響で行動が制限されてしまうこの時期だからこそ、時間をかけてご自分の心の中をちょっとのぞき込んでみませんか?

 

いらないなぁ~と思った「自分ルール」は手離していきましょう。

「自分ルール」を手離して手に入るものは「自由」です。

 

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