講演回数800回以上。ひきこもり、リストカット、摂食障害、発達障害、不登校、認知症、家族支援の専門家

リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

【プリンセス気分】

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不登校やひきこもりになった我が子と接している内に、
うつ病を発症して親御さんがいらっしゃいます。
 
我慢に我慢を重ねて、悩みに悩んで、
もうどうしたらいいのか分からなくなってしまって、
不安な日々を過ごす中で
うつ病が発症してしまったのかもしれません。
 
家庭内傾聴講座や不登校・ひきこもりの家族会に
ご参加くださる親御さんは、皆さん
真面目で、頑張り屋さんの方が多いと思います。
 
ご自分の事より、お子さんの事を優先して
考える方々です。
 
ご自分が抱えられる限度を超えてしまって、
気がつくと医師にうつ病と診断されてしまう。
 
ご自分の限度を超えてしまう前に親御さんに
やってもらいたい事があります。
 
それは、お休みする事です。
 
人のエネルギーの量って決まっています。
 
過去の親子関係を振り返って、
「あの時こうすれば・・・・」
なんて後悔にエネルギーを向けて
消費してしまう、
 
未来を心配して
「このままの状態だと、この子はどうなってしまうの・・・」
なんて不安にエネルギーを向けて、
消費してしまう、
折角のエネルギーもったいないですよね。
 
親御さんのエネルギーが枯渇する事で
心が疲弊して、
家の中に笑顔がなくなり、
思ったようなよい方向に行かないという
結果になってしまいます。
 
月に一回でも、
週に一回でも
一日に1時間でも
いいので、
ご自分にお休みの時間をあげてください。
 
と言っても
どうやったらいいのと思いますよね。
 
私は、
「もし自分がプリンセスだったら・・・」
と考えました。
 
自分がプリンセスだったらで、行動します。
 
もう数年前になりますが、私が入院していた時の
出来事です。
 
看護師さんに
「夜眠れますか?」
 
と言われたので
「まあまあです」
と答えました。
 
「眠れない時は睡眠薬をお出しするので言ってくださいね」
と言われました。
 
「眠れない時は、ナースステーションに
お薬を取りに行きます」
と私が言うと、
 
看護師さんは
「ナースステーションには来ないで、
ナースコールを鳴らしてください。
その為にナースコールですよ。」
 
と言われました。
 
「わざわざ看護師さんにお薬持ってきて
もらわなくても、私歩けるから自分で
取りにいくのになぁ~」
 
なんて思った経験があります。
 
私達母親って、気がつかないうちに、
何でも自分でやろうって思ってしまう
癖がついてしまっているなぁ~と
感じた出来事でした。
 
その時の私は病人なんですから、
薬持ってきてもらってもいいのにね。
 
だからこそ、プリンセス気分が大切なんです。
 
プリンセスは自分で薬取りにいきません。
プリンセスは部屋が散らかっていても自分で片づけません。
プリンセスは他の人が食べた食器を洗いません。
 
優雅に紅茶やコーヒーをゆっくり飲んで、
自分の為に時間を楽しみます。
 
携帯電話もスイッチ切って、
全ての情報をシャットダウンして、
ぼーっとしたり、
本を読んだり、
自分だけのプリンセスタイムを
満喫する事、オススメです。
 
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