講演回数800回以上。ひきこもり、リストカット、摂食障害、発達障害、不登校、認知症、家族支援の専門家

リストカット、摂食障害、、娘との体験記(全5回)

よい聴き手になるために心がけてほしいこと

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よい聴き手になるためには、傾聴力を身につけることは大切です。

ただ、傾聴力は一朝一夕で身につくものではありません。

 

コロナの影響で、家庭内傾聴講座や講演会が開催できない状態ですので、ブログを通じて、ポイントをお伝えしたいと思います。

 

傾聴は自転車や水泳を学ぶ時と一緒です。

少しずつ少しずつ身体が覚えていきます。

 

ですので、最初はうまくいかなくて当たり前です。

たくさん失敗する事が傾聴力を高めていきます。

 

『チャレンジしてみた!!』

それでもう、大成功です。

 

最初の内は質より量です。

 

不登校やひきこもり、依存症や精神疾患をお持ちのご本人との会話で心がけてほしいのは「正しいか、正しくないか」の思いで話を聴かないことです。

「相手の言っていることが間違っている」と思った瞬間に、話を聴く事はできなくなってしまいます。

なぜなら、自分の正しさを主張したくなるからです。

 

「ジャッジをしない」ことは重要です。

会話は全てYESで受けます。

 

不登校やひきこもり、依存症や精神疾患をお持ちのご本人に向けて「家庭内傾聴」を実践するのは、ちょっと自信がないと思う方は、他のご家族や友人との会話の中で、「家庭内傾聴」を取り入れてみてください。

 

まずは、3分間うなずきだけで、相手の話を聴いてください。

この時のポイントは、「大きくうなずく」事です。

天井から床まで動かす感じで、首を動かして、うなずいてください。

大きくうなずく事で、話し手に「話しをしっかり聴いてる」事が伝わります。

「そうなのねぇ~」なんて言葉が一緒だと、もっといいですね。

 

他のご家族や友人との会話の中での「家庭内傾聴」、それもちょっとハードルが高いと思う方は、ご自分との会話の中での「家庭内傾聴」をお勧めします。

 

私①   「今日の夕食のメニュー何にしようか?」

私②   「夕食のメニュー?」

私①   「何がいいかなぁ~思いつかないわ」

私②  「そっか~夕食のメニューが思いつかないのね」

私①  「そうそう、思いつかなくて、困っているのよ」

私②  「なるほど~」

私①  「何がいいかなぁ~、毎日の事だから嫌になっちゃう」

私②  「そうよねぇ~毎日のことだものね、たいへんだよね」

私①  「そうなのよ、たいへんなのよ、わかってくれる?」

私②  「うん、うん、わかっているよ、頑張っているよね」

私①  「そうなの、私頑張ってるの。ありがとう」

 

なんて感じで、ご自分との会話の中に「家庭内傾聴」の会話を取り入れていってみてください。

 

不登校やひきこもり、依存症や精神疾患をお持ちのご本人との会話も他の家族や友人との会話も、自分との会話も基本は一緒です。

 

『もっとあなたのことをわかりたい、理解したい』と思う気持ちです。

 

自分も相手も、「この人はきっとこう思ってる!」との思い込みを捨てて、「この人はどんな風に思っているんだろう」と好奇心を持って会話を楽しんでみてください。

 

今まで気がつかなかった新しい相手の思いや、新しい自分に出会えます。

 

「家庭内傾聴」は、相手との良好な関係を築く上での特効薬ではありませんが、日常の会話の中に取り入れていただく事で、少しずつ少しずつ効果が表れてきます。

 

あかるく、あせらず、あきらめないでいきましょう。

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